旅路– category –
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41年目で初めてカツ丼を食べた話
この40年あまりの人生で私は、今日初めてカツ丼を食べた。 私はごく一般的な家庭に育った一介の日本人であり、常識も(おそらく)それなりにあるつもりだが、日本で暮ら... -
志摩市立図書館は貸切ギャラリーのある極上の空間だった
よく手入れされた日本庭園を眺めながら|2023.12.10 人にはそれぞれ、心を癒やす方法がある。大樹の根元での瞑想を終えたガンディーが、夜の歌舞伎町へ繰り出すように。... -
おかげ横丁のつぼやは明るい未来を照らすくじ屋だった
年の瀬に賑わう旧き街より|2023.12.24 女性という生き物のおよそ8割は、感性が豊かで情緒的だと言われる。その一方で私という生き物は残りの2割、左脳優位に成長を遂... -
瀞峡は唯一無二の絶景を持つ縁起のいい峡谷だった
貸し切りの絶景より|2023.06.29 なんとかと煙は高いところへ登りたがるというが、車の生活に変わってから私も山へ向かいたがるようになった。不思議なもので、延々と数... -
白いうさぎを追うにはそれ相応の乗り物が必要だった
潮目が変わる出来事というは、ときに不意に訪れる。退屈な朗読を聞いていたアリスが、突然現れた白いウサギを追いかけて大冒険にはまってしまったように。また私が何か... -
虎丸は伊勢の神をも虜にする酒場だった
伊勢の台所より|2023.12.18 伊勢神宮の外宮からほど近い、伊勢市河崎。江戸時代には「伊勢の台所」と称されたこの土地の一角に、漆黒の鉄扉を持つ名店がある。煌々と照... -
南アルプスあぷとラインは現代人必訪の脱力系鉄道だった
奥大井の渓谷にて|2023.04.28 「鉄道の旅」と聞くと私は言い知れぬ高揚感に包まれる。旧来、異国の読めもしない路線図を片手に鉄道で旅をしていたためか、ローカル鉄道... -
瀧原宮は決して混雑しない伊勢神宮だった
奥伊勢の静寂の地より|2023.09.07 日本中で話題のパンケーキ店。都心にある1号店は常に長蛇の列。その一方、最寄り駅から徒歩40分掛かるものの眺望のいい15号店は、お... -
八重谷湧水は日本一あぶない湧き水スポットだった
奥伊勢の森にて|2023.08.28 木々が生い茂るあたりには、見知らぬ鳥の甲高い鳴き声が響き渡り、霧が立ち込める。それほど標高は高くないにもかかわらず、それまでより明...
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